全損となれば時価額での補償

全損となれば、時価額での保障となります。時価額は通常、毎月発行されているレッドブックを参考に算出しています。レッドブックとは流通している中古車の相場が載っていると考えてください。一概には言えませんが、保険会社の提示額は中古車販売価格と下取り価格の間くらいです。

気持ちの上では全損となったものと同程度の中古車を購入し、乗り出すまでの諸費用等を含んだ額を補償してほしい所ですが、現実は難しいでしょう。残念ながら実際は、その全損となったものの中古販売相場よりも若干落ちる程度の額が時価額として提示されることが多いのです。

損をしないためには

これで物損事故の賠償UPページを利用して、全損となった車やバイクの価値を調べてください。さらに、インターネットなどを利用して、同程度の中古車相場も把握しましょう。

それらの材料を基に、時価額と比較して年式の割に距離は走っていないのか、距離の割に年式は新しいとか、禁煙車で奇麗に使っているなどの主張から時価額アップを狙ってください。

全損となったものとまったく同じコンディションのものはありません。もちろん基準があって当然ですが、交渉次第で時価額を増やすことは可能なのです。

ネガティブなことをいってしまえば、実際は過失相殺もあったりと、全損となると十分な補償は得られません。ただし、全損となるような事故の場合はけがをしているケースが多く、結果、慰謝料でその穴埋める形になります。その事故の補償を単体でとらえるのではなく全体でどのようにすれば最大限の賠償が得られるのか、考え方を少し柔軟にした方がよいのかもしれません。