鑑定会社・調査会社の介入について
保険会社によって違いますが、物損の鑑定を外部に委託しているところもあります。そこを仰々しく、鑑定部門とか鑑定人・調査機関などと呼んだりします。普段耳にしない言葉なので少し構えてしまうかと思いますが、気にせず主張を貫いてください。
一般的に考えて事故の割に請求が高額だったり、疑わしい場合や、少々強引な主張があった時など補償をするにあたってクリアしていおきたい問題があるときに調査が入るケースが多いです。正当な主張、請求をしている限り恐れる必要はないでしょう。
鑑定会社・調査会社の実態
全てがあてはまるわけではないという前提で鑑定会社の実態を説明しましょう。
保険会社が扱っているのは当然自動車保険だけではありません。総合的に様々な保険を扱っているのです。調査会社や鑑定会社の事態は、火災保険の調査のための下請け会社ということが多くあったりもします。もちろん交通事故を専門に取り扱っているところや、専門知識を持った担当者もいるはずですが。
誤解を恐れずに書くならば、結局保険会社の担当者も払うに当たっての理由、後押しが必要なのです。それに鑑定会社や調査会社の結果を利用しているにすぎないのです。払う理由があるならば保険会社は払います。その払う理由が疑わしい場合その疑わしい部分をクリアにしなければ払えません。それが形式的なものなのか、そうでないものなのかは場合によるところです。しっかりとした主張をしているのであれば特別構えることもないでしょう。
ずさんな鑑定と対応
たまたまなのかもしれませんが、ずさんな鑑定だなと感じた話を。
高級時計で知られるロレックスの修理にあたり鑑定会社が介入しました。おそらくその時計の真贋が不透明な点でそうなったとのこと。鑑定の結果正規のものであるとされて賠償されたのですが、実はこのロレックスは正規のものではなかったのです。
対応についてもひとつ。保険会社の担当者はある程度の役職がつくと5万円程度であれば自己判断で処理することができます。あまりうるさい相手の場合は、何かしらの理由をつけて5万円上乗せして賠償するという話もあります。
いずれのケースも特殊ではあり、特に結論付けるものはありませんが、正当な主張はきっちりと自信を持ってすることが納得の示談につながるのかもしれません。