当面の治療費名目での請求
様々な事情を考慮するとはいっても、最も重要な指標となるのは入通院の期間です。
休業損害補償があるとはいえ、仕事を休むことが出来ない方はたくさんいると思います。怪我の程度にもよると思いますが、痛みを我慢して仕事をこなしている方も多いのではないでしょうか。
ならば当面の治療費という名目で請求をしてみてください。
はじめのうちに何日間か入通院をし、もしも不安を残しながら仕事に望むのであれば、「忙しくて通院する暇がないけど、ゆっくりと自分のペースで治していく」意思を保険会社に伝えればいいのです。
具体的には、「現在仕事が忙しく医療機関に通う時間がありません。仕事が終わる時間は医療機関も開いていませんし、少しでも時間が出来れば通いたいのですがそのめどは立っていません。この痛みとは長く付き合うことになると思いますので、気長に治して行くつもりですが、正直この事故の補償も長期間は対応できませんよね?それならばここで示談しますので当面の治療費を保証してください。」といった内容でよいと思います。
実際、2ヶ月以上治療期間が開いてしまうとその事故との因果関係を疑うようになりますし、保険会社としても悪い話ではありません。長期間の治療が続けば医療費に加え、慰謝料も発生しますし、保険会社の担当者も案件が片付かない煩わしさから解放されます。 これは症状にもよりますが、首や関節などの目に見えない痛みには特に有効です。
また、擦り傷や切り傷などが残ってしまう場合があります。形成外科で奇麗に治せるそうですので、そういった傷を今後治すという為の費用を請求するのもいいでしょう。前述のように、現在忙しいことを強調し後から治すといって、正当な費用を請求してください。