示談に向けての4ポイント
納得の示談をする為にまずこの非常に簡単な4点を心がけてください。
- カッとならない
- 相手の話をよく聞く
- その場で返事をしない
- こちらから数字を提示しない
そして、保険会社との話し合いに正解は無く、相場という漠然とした基準の中で最大の賠償を勝ち取るということを念頭においてください。
怒鳴ろうが、泣こうが喚こうが感情的になっても何も解決しません、被害者になると、怒りや不安でどうしても感情的になってしまいます。痛い思いをして、愛車を傷付けられ、その後の予定にも支障をきたしたりとさまざまな弊害が生じてそうなる気持ちはよく分かりますが、落ち着いて交渉のテーブルに着くようにしてください。
示談とは話し合いで解決すること
「このたびは大変な事故でお見舞い申し上げます。」 こんな感じの電話がファーストコンタクトとなると思います。その電話で話が進むことは基本的にありませんが、挨拶をし、相手の話をよく聞き、一応今後の流れなどを冷静に訪ねておくのもいいかもしれません。注意していただきたいのは、敬語が望ましいということです。最低でも丁寧な話し方を心がけてもらうようにして、横柄な態度はお勧めできません。長期の入院が見込まれるような場合は、入院先まで担当者が来ることもあります。その場合も当然、同じ対応を心がけてください。
連絡をしてきた担当者とは、基本的にこれから示談が成立するまでの付き合いとなりますので舐められてはいけません。担当者も馬鹿ではありませんのでこちらを計っていることでしょう。
その後、話が進むと過失割合、賠償金額や慰謝料の具体的な数字が出てきます。 ここで注意してもらいたいのが、保険会社はあたかも決定事項のようにその数字を伝えてきますので 「それは決定事項ですか?」 とでも尋ねてみてください。 たいてい「そうです。」 と言い切りますので、 「私も調べてみます、または検討します。」 とでも言ってその場での返答を避けてください。もちろん示談は話し合いですので一方的な相手の意見で決定ということはありません。そのやり取りで確定するわけではありませんが、具体的な数字が出るとつい舞い上がってしまい冷静さを失います。 また、担当者もその場で返事をしないあなたに対する、少なくとも一筋縄ではいかないであろうという印象が芽生えるでしょうし、一呼吸置くことで冷静な判断にもつながります。
相手も一人の人間でサラリーマン
交渉のプロである保険会社の担当者も感情を持った人間でありサラリーマンでもあります。
相手は会社のお金を扱っているということです。幾ら払おうと自分に影響はないのです。これでは語弊があるので改めますが、 正当な理由が有れば基本的に、幾らでも払ってくれます。
当然、こちらが感情むき出しで交渉に臨めば相手もそれなりの対応になるでしょう。担当者は極端な話、謝るのと怒鳴られるのが仕事の一部です。慣れています、謝る事や怒鳴られる事に。
法律的な紛争を抱えている当事者がお互いに話し合いをし、譲り合って紛争を解決することが示談です。感情を持った人間同士上記のような情報が頭の片隅にあるとスマートな交渉ができ納得の示談へとつながることでしょう。